鹿肉工房ブログ
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犬にはビタミンが必要!それぞれの推奨量や欠乏症・過剰症についても解説

人間の場合と同様、犬の生体機能を維持、調節するのにもビタミンは必要不可欠です。ビタミンが不足すれば欠乏症に、摂取しすぎると過剰症になり、健康を害する恐れがあります。


今回は犬に必要なビタミンについてわかりやすく解説します。積極的に摂るべきビタミンの種類や必要量、おすすめの食材などを紹介するので参考にしてください。

犬にはビタミンが必要!

犬の健康にもビタミンの摂取は必要不可欠です。ビタミンはエネルギー源にはなりませんが、糖質やタンパク質、脂質の代謝をはじめ、体の機能を整えるはたらきをします。

基本的にドッグフードには十分なビタミンが添加されているため、ビタミン欠乏症になる犬は少ないといわれています。しかし、フードの種類や給餌の方法、犬の体調などによっては、ビタミン不足になることもあるでしょう。ビタミンが欠乏すれば、疲れが取れにくくなったり、毛艶が悪くなったりと、さまざまな体調不良が現れます

またビタミンの過剰摂取にも注意が必要です。とくに水に溶けず、体内に蓄積される脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、K)の与えすぎに気をつけましょう。ビタミンを過度に摂りすぎると、食欲不振や体重減少など、さまざまな不調・副作用が出る恐れがあります。

犬がとくに摂るべきビタミンと必要量

人間同様、犬にも下記13種類のビタミンが必要です。

■犬に必要なビタミン一覧

水溶性ビタミン脂溶性ビタミン
ビタミンB1
ビタミンB2
ビタミンB6
ビタミンB12
ナイアシン
パントテン酸
葉酸
ビオチン
ビタミンC
ビタミンA
ビタミンD
ビタミンE
ビタミンK

この中には、食事から積極的に摂取しなければいけないビタミンと、犬の体内で合成されるビタミンが含まれています。ごはんやおやつで摂る必要があるのは下記のビタミンです。

1. ビタミンB群

水溶性ビタミンのうち、ビタミンB群(1、2、6、12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン)は、エネルギー代謝に関わる重要な栄養素です。ビタミンB群が補酵素として働くことで糖質・タンパク質・脂質の代謝が円滑になり、食事から摂取したエネルギーを効率よく使えます。

またタンパク質の代謝は筋肉や骨の合成につながるため、ビタミンB群は犬の健全な発育にも欠かせません。さらに脂質の代謝は皮脂の分泌等と密接に関わることから、犬の皮膚の健康にもビタミンB群の十分な摂取が求められます。

なお、犬にとってのビタミンB群の必要量は下記の通りです。

種類必要量
ビタミンB10.95mg/kg
ビタミンB22.36mg/kg
ビタミンB61.05mg/kg
ビタミンB1218μg/kg
ナイアシン7.881mg/kg
パントテン酸7mg/kg
葉酸0.14mg/kg
ビオチン
出典:近畿大学生物理工学部 矢野史子「連載講座:イヌ・ネコの基礎栄養 (10)ビタミンの役割と要求量」
※成長中の犬に必要な最小要求量。子犬やシニア犬の場合には値が変わる可能性あり。

摂取するビタミンB群が上記の量から不足した場合、発育不全や皮膚炎などの欠乏症になる可能性があります。一方、ビタミンB群は排泄可能な水溶性ビタミンなので、サプリメントであまりに多く摂りすぎない限り、過剰摂取の心配は少ないといわれています。

2. ビタミンA

ビタミンAは、視力や皮膚の働き、状態を正常に保つのに必要な脂溶性ビタミンです。視力については、網膜色素の構成要素となり、暗闇に目を順応させるうえで重要な働きを担います。

皮膚については、表皮細胞の発育や皮脂分泌を健全にする作用があり、フケや脂漏症などを予防、解消します。そのほか、胎仔が育つのにも必要不可欠なビタミンのため、とくに妊娠中の犬には十分な摂取が必要です。

成長中の犬が摂るべきビタミンAの量は、1,061.4μg/kg以上とされています。欠乏症は、目や皮膚の疾患、繁殖障害、それらに伴う感染症、肺疾患などです。

過剰摂取に対する許容値は大きいといわれていますが、摂りすぎると食欲や繁殖機能の低下、体重減少、関節異常などが心配されます。

3. ビタミンD

ビタミンDは、カルシウムやリンの吸収をサポートし、骨の代謝や強度に大きな関連を持つ重要な栄養素です。紫外線UVBを浴びてビタミンDを合成できる人間とは異なり、犬は十分な量を生成できないため、食事からしっかり摂取する必要があります。

ビタミンDの欠乏症として代表的なのは、くる病(骨軟化症)です。くる病になると、骨折や関節痛、筋肉痛、体重減少などを招きます。一方、高カルシウム血症をはじめとする過剰症もあり、食欲不振や嘔吐、下痢のほか、死にいたるケースもあるので注意が必要です。

なお、成長中の犬に必要なビタミンDの量は、9.625μg/kgといわれています。骨を作る働きのほか、ビタミンDは細胞間の情報伝達や心臓の機能(血流)などにも影響するといわれており、給餌による十分な摂取が求められます。

ビタミンCやKは体内で合成される

健常な犬は、体内で十分な量のビタミンCを合成できるため、飼い主が意識して給餌する必要はありません。一方、肝臓の働きに異常があり、十分なビタミンCを生成できない場合など、特別な場合にはフードに添加することが求められます。


またビタミンKも腸内細菌によって合成されます。1日の必要量に対してそれだけでは不足することもありますが、ドッグフードにも後述する鹿肉にもビタミンKは含まれており、欠乏するケースは稀です。

ビタミンB群が豊富な鹿肉を愛犬のごはんやおやつに!

犬が積極的に摂るべきビタミンB群を多く含む食材としては、鹿肉がおすすめです。鹿肉には、牛肉の約2倍に相当するビタミンB2、ビタミンB6が含まれます。どちらも脂質の代謝に大きく影響するビタミンであり、体調維持のほか、ダイエットや皮膚の健康増進にも良いと考えられます。

鹿肉工房では、有名レストランにも卸される良質な天然鹿肉を使い、美味しいドッグフードを製造、販売中。兵庫県の認定施設が適切に処理した鹿肉を、徹底した衛生管理のもと加工しているので、安全性にも自信があります。愛犬にヘルシーなごはん、おやつを与えようとお考えの方は、ぜひ一度、鹿肉工房のドッグフードをお試しください。

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まとめ 愛犬の健康に必要十分なビタミンを!

犬の健康維持に十分なビタミンの摂取は欠かせません。不足すると欠乏症に、多すぎると過剰症になる恐れがあるため、適切な量を摂取できるように飼い主がコントロールしてあげましょう

糖質・タンパク質・脂質の代謝に大きく関わるビタミンB群の摂取には、鹿肉工房のドッグフードもおすすめです。