犬に炭水化物を与えすぎたら太るから気をつけなきゃいけないのはわかってはいるけど、可愛い愛犬を見ると、ついついご飯やおやつをあげたくなっちゃいますよね。
最近では、犬の健康を気遣ってグルテンフリーを抑えたドッグフードやおやつも増えてきています。
炭水化物は摂らないほうがいいという情報もありますが、炭水化物は犬が生きていくエネルギーになるので必要不可欠な栄養素です。
全てカットするのではなく、犬にあわせた量と他の食材とバランスよく食べることが大切です。
今回は犬用の鹿肉ペットフードとおやつ専門店の店主が、犬に炭水化物が必要な理由と与え方について紹介します。
与えてもいい種類や量を正しく知り、犬の健康的な身体作りをしていきましょう!
犬に炭水化物が必要なのはなぜ?他にも必要な栄養素は何?
炭水化物は犬に必要な三大栄養素の1つで、他にもタンパク質と脂質があげられます。三大栄養素は食べた物を消化・吸収し健康的な身体や運動を行うために必要です。
しかし、三大栄養素だけ摂取すればいいわけではなく、他の栄養素とバランスよく与える必要があります。
- 炭水化物
- タンパク質
- ビタミン
- 脂質
- ミネラル
- 水分
当店は栄養素豊富な無添加の鹿肉ドックフード・おやつを提供しております。炭水化物はもちろん他の栄養素も豊富に含むので、愛犬の食生活が気になる飼い主さんにおすすめです。
鹿肉を犬に与えた際の栄養素の効果についてまとめた記事がありますので記載した記事がありますので、ぜひご覧ください。
炭水化物は悪者ではない?!実は犬に大事な栄養素
炭水化物は糖質と食物繊維の2つに大きく分けられますが、さらに細かく分類することができ、それぞれの役割が異なります。
悪者に思われがちな炭水化物ですが、身体を動かすエネルギー源となったり、腸内環境維持には大切な栄養素です。
- 食物繊維(水溶性食物繊維と脂溶性食物繊維)
- 糖質(糖類、オリゴ糖、糖アルコール)
犬が炭水化物を食べた時の3つの役割
炭水化物は太るイメージを抱いている飼い主さんも多いですが、犬が生きていくために必要な役割を担っている栄養素です。次では、どのような役割があるかチェックしておきましょう。
炭水化物は犬の生きるエネルギー源
炭水化物は犬のエネルギー源として大きな役割があり、運動や健康的な毎日を送るためにも必要不可欠です。食事で摂取された炭水化物は、ブドウ糖として分解・吸収され全身のエネルギー源となります。
余ったブドウ糖はグリコーゲンという物質に置き換えられ、肝臓や筋肉に一時的にエネルギー源として蓄えられます。
足りなくなった時に素早くエネルギー源として活用される点が特徴的で、とくにスポーツを行う犬は多くのエネルギーを消費するので意識して摂取する必要があります。
炭水化物には犬の腸内環境を整える役割がある
炭水化物には食物繊維が含まれており、胃や腸などの消化器を健康に保つ役割があります。
食物繊維は、水に溶けやすい「水溶性食物繊維」と水に溶けにくい「不溶性食物繊維」の2種類に分けられ、どちらも主な役割は腸の環境を整えることです。
水溶性食物繊維の役割は、血糖値の上昇をおさえながら、余剰なコレステロールや脂肪酸などを外に排泄することです。
不溶性食物繊維は、水分を吸収し便通をよくする役割があり、便秘がちな犬に効果が期待できます。
食物繊維は直接的に消化されるわけではありませんが、犬の腸内にいる細菌の栄養源として活用されます。
腸内細菌は体内に入った食物繊維から栄養をつくり、胃腸などの細胞が栄養を活用することで、胃腸の健康を保つことが可能です。
犬の筋肉や神経を動かすには炭水化物が必要
犬は体を動かすためにエネルギー源として炭水化物を必要で、体を動かす時間が長くなればなるほど、エネルギー源である炭水化物がが消耗していくため脂質も使用されます。
体を動かすには神経の働きも必要で、この神経のエネルギー源も炭水化物です。しかし、他の身体の器官とは異なり、脂質をエネルギーとして使用することができません。
直接的に身体を動かす役割がある筋肉などは炭水化物と脂質をエネルギーにすることはできますが、脂質は炭水化物のみでしかエネルギーが摂取できないので炭水化物を摂取する必要があります。
脳や神経にエネルギーを送ることができないと、身体の機能を正常に働く指示が出せないので、犬の集中力が低下する要因の1つとして、炭水化物の量が少ないことも考えられます。
健康的な身体づくりと脳は大きく関係しているので、炭水化物は必要不可欠です。
犬は炭水化物が不足すると体調不良を起こしやすくなる
炭水化物が不足すると、脳や全身にエネルギーを供給することができず身体の機能が上手く働くことができません。
身体のエネルギー源が不足すると、正常な機能を保つために身体に蓄積された脂肪を燃やしたり、筋肉などのタンパク質をエネルギーに変える働きをします。
体内にある栄養源をエネルギーにすることで疲れやすくなったり、身体の免疫が落ちて病気になりやすい状態を引き起こします。
健康的な犬の身体作りには、一部の栄養素を補うだけでなく、バランスよく栄養素を摂取し最適な量を摂ることを意識することが必要です。
炭水化物を食べすぎは太りやすいので注意!
炭水化物は、腸内環境を整えたり、身体のエネルギー源になったり重要な役割をになっているので、必ずしも悪者とは言い難い部分があります。
しかし、炭水化物の摂りすぎは身体に脂肪として蓄えられるので太りやすいです。
太りすぎは骨や関節に負担をかけるだけでなく、麻酔や注射をする際にリスクが高まるので、骨格や体質に合った体重を維持することが大切です。
炭水化物は消化がしにくい栄養素なので、犬の体質によっては下痢などの症状を引き起こす可能性もあります。
愛犬からおねだりされたら、ドックフードやおやつをあげたくなる気持ちは分かりますが、量に気をつけながら与えるようにしましょう。
炭水化物に限った話ではありませんが、特定の栄養だけ摂っていても健康的な生活は送れません。
とくに肥満犬の場合は、糖質の多いおやつは量に気をつけながら与えましょう。目安としては、1日の最適カロリー量の10%以内のカロリーを意識してみてしてください。
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知っておきたい犬に最適な炭水化物の量
の体重や、手作り食またはドッグフードで与えるかにより量が変わりますが、おおよその一般的な目安は下記のようになります。
- 手作り食でごはんを与える量(食事全体の2割を目安)
- 1日のドッグフードを与える量(体重1kgあたり約8g)
ドッグフードにより配合されている栄養も異なるので、パッケージを確認して量を調節してみてください。
犬の年齢や健康状態によっては、餌の量も調節する必要があります。子犬の成長期には成犬よりもエネルギーが必要なため、成犬の1.5倍を目安に与えるといいでしょう。
肥満犬や病気を持っている犬の場合、食事制限があるため上記の目安やドッグフードのパッケージに記載されているよりも少なめが適しています。
迷った際には一度、かかりつけの獣医師に相談してみてください。
犬におすすめの炭水化物は豆類や果実!
炭水化物というと小麦や米、とうもろこしといった穀物のイメージがあると思いますが、豆類や果実類も炭水化物に該当します。
炭水化物の他にもミネラルなどを含むだけでなく、エサのかさを増したい時におすすめな食材です。
- 豆類(さつまいも、じゃがいも、タピオカなどのイモ類、エンドウマメ、ひよこ豆、小豆)
- 果実類(かぼちゃなどの野菜、りんご、バナナ、みかん)
犬の炭水化物が気になる飼い主さんにおすすめの無添加ドッグフードフード・おやつを紹介!
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まとめ 愛犬に炭水化物もバランスよく与えて元気な身体づくりをしよう
炭水化物は太ると悪者に思われがちですが、犬が健康的に暮らしていくうえで重要な栄養素の1つです。
炭水化物でエネルギーを摂取することから元気に駆け回ることができ、食物繊維で腸内環境を整えてくれるので便通をよくする効果が期待できます。
しかし、炭水化物の摂りすぎは太りやすい身体になってしまうので気をつけましょう。
炭水化物に限らず、特定の物だけをたくさん与えることはせずに、栄養バランスや1日のエサの量に気をつけて犬の食生活を整えてあげてみてください。