鹿肉工房ブログ
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犬に鹿肉を与えるデメリットや上手なペットフードの選び方を完全ガイド!

犬に鹿肉を与えるといいと聞きますが「デメリットはないのかな」「犬が鹿肉を食べても大丈夫?」と気になることが多いですよね。

最近では、テレビやSNSで鹿肉を紹介されることが多くなりましたが、まだまだメジャーなお肉ではないため、購入には戸惑ってしまう方もいるでしょう。

結論から言うと、鹿肉は犬の健康的な体つくりに優れているお肉です。しかし、犬によって合う・合わない場合もあるので、デメリットを把握しておくことは大切です。

当記事では、犬に鹿肉を与えた時のデメリットと対処法を紹介します。愛犬にあった鹿肉フード・おやつの選び方も紹介しているので、ぜひご覧ください。

愛犬に合った鹿肉フード・おやつの種類と上手な選び方をすぐ読むはこちら

犬は鹿肉を食べても大丈夫!デメリットもあるので与え方には注意が必要

結論から言うと、犬に鹿肉を与えても問題ないです。

鹿肉は、高タンパク質で低カロリーのお肉のため肥満犬に適していますが、成長期の子犬から運動不足になりがちなシニア犬の栄養摂取にも優れているお肉でもあります。

しかし、犬に鹿肉を与える際には注意点があり、鹿肉がきちんと加工処理がされている商品を選ぶことです。

とくに、生の鹿肉は酵素を多く含んでいますが、適切な温度管理や環境で処理されていないと寄生虫がいる可能性があり、感染症などを引き起こすことがあります。

ドックフードやおやつだと、加熱処理はされているので寄生虫の心配はありませんが、商品によっては添加物を多く含む場合があるので注意が必要です。

鹿肉は身体にいいからといって多く与えてしまうと、他のお肉やドックフードを食べなくなり、栄養が偏ってしまうこともデメリットとして挙げられます。

犬が鹿肉を食べるとこんなメリットがある!

引用:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)より

鹿肉は豚肉や牛肉に含まれる栄養素の種類や量を比べると、他のお肉より優れていることが分かります

産後やシニア犬といった体力が落ちやすい犬は、鹿肉を食べると多くの栄養素を同時に摂取することが可能です。毛並み・毛艶の改善や骨の増強といった効果も期待できます

日本の鹿肉はほとんどが野生で、犬が食べてもアレルギーを起こしにくいお肉です。海外の鹿肉や国内の豚や牛といった家畜と違い、添加物を含むエサではなく自然にある木の実などを食べるからです。

鹿肉を愛犬に与えた時の嬉しい効果について詳しくまとめた記事があります。こちらの記事も、ぜひご覧ください。

犬に鹿肉を与える7つのデメリット と対処法を紹介!

どんな食材にもメリット・デメリットがあるのと同様に、鹿肉にも犬の体質や好みによって合わない場合があります。以下では、鹿肉のデメリットと対処法を紹介しますので参考にしてみてください。

デメリット1:犬用の鹿肉食品の値段が高い

鹿肉は野生で育つ動物のため、他のお肉と比べると狩猟から加工までに時間と手間がかかる点がデメリットです。

費用を押さえたい場合は、輸入された鹿肉フード・おやつを選ぶのも方法の1つです。日本と異なり、飼育として育てられるため時期を問わずに供給が安定的なので、比較的安価な値段で購入することができます。

しかし、輸入されるものは添加物を多く含むケースがあるので、愛犬に無添加のものを選びたい飼い主さんにはデメリットになってしまいます。

国産のおやつやお試しタイプのドックフードは、少量のためお財布に優しく購入しやすいのでおすすめです。

デメリット2:犬用の鹿肉食品を取り扱うお店が少ない

犬用の鹿肉食品数や取り扱うお店が少ないため、住む地域やエリアによっては、購入しにくい点はデメリットに感じる飼い主さんも多くいます。

そんな時は、インターネットで探してみるのがおすすめです。「数が多くて、うちの愛犬にはどれを選べばいいかわからない!」とお悩みの飼い主さんは、後半で鹿肉フード・おやつの選び方について紹介しているので参考にしてみてください。

デメリット3:鹿肉を好み他のお肉を食べなくなる

鹿肉は嗜好性が高いお肉と言われており、犬によっては「他のお肉より鹿肉は美味しく感じてしまう」ケースがあります。

鹿肉を一度好んでしまうと、他のお肉を食べないケースが考えられるので、栄養バランスを意識しながら与えていきましょう。

デメリット4:犬の体質・好みによって鹿肉が合わない

嗜好性が高い鹿肉ですが、全ての犬が好むわけではなかったり、体質によってはアレルギーを引き起こしてしまう犬もいます。

犬が鹿肉を好むかアレルギーを引き起こすかは与えてみないとわからないため、購入には慎重になってしまうのが難しく感じてしまうでしょう。

「せっかく購入したのに食べてくれなくてガッカリ…」といった状況を防ぐためにも、初めはお試しタイプやおやつで少量与えてみるのがいいでしょう。様子を見ながら、日に日に増やしてみてください。

デメリット5:鹿肉で下痢を起こす犬もいるので注意する

鹿肉は高タンパク質なお肉ですが、時には「高タンパク」がデメリットとなる場合もあります。

一度に大量に鹿肉を与えると下痢を引き起こす可能性があります。大量のタンパク質が一気に身体に入ると、上手く分解できず大腸に溜まってしまうからです。

タンパク質は水分を留める作用があるため、下痢を引き起こしてしまいます。まずは、食べても問題がないか様子を見るために、少量ずつ与えていきましょう。

デメリット6:鹿肉は造血作用があるので病気を持つ犬は注意

鹿肉は鉄分を多く含むため、造血作用や身体に酸素を運ぶ役割があります。

しかし、肝臓や腎臓の病気を持つ犬は、鹿肉に含まれる栄養素を上手く分解できないこともあります。

分解できなかった栄養素が体内に溜まると、血液の数値や肝臓数値が、正常な数値から外れてしまう可能性があるので注意が必要です。

デメリット7:生の鹿肉はきちんと加工処理されているものを選ぶのが難しい

生の鹿肉はメリットが多くありますが、きちんと加工処理されていないものを選ぶと、犬の身体に悪影響を及ぼします。

選ぶ際には適切な加工処理がされているか、認定された工場から仕入れているかといった点を見極めが必要です。しかし、具体的な内容がわからないので、選ぶのが難しくデメリットに感じてしまう方も多くいます。

鹿肉工房では、鹿肉の扱い・処理がしっかりしている業者がどこか分からない飼い主さん向けに、鹿肉専門店が安心して鹿肉商品を購入するポイントについて記載した記事がありますのでご覧ください。

愛犬に合った鹿肉フード・おやつの種類と上手な選び方

鹿肉のフードやおやつを与えてみたいけど、どれが愛犬にいいかわからない!といった飼い主様向けに、お悩みやシーン別に合わせて鹿肉フード・おやつの種類と上手な選び方を紹介します。

鹿肉が初めての犬にはそぼろや柔らかめジャーキー

鹿肉が初めてだったり、歯の弱いシニア犬には、茹でると柔らかくなる「そぼろ」がおすすめです。また、老犬や歯が弱い犬に人気のラングジャーキーはとても柔らかいので、硬いフードやおやつが苦手な犬でも食べやすいでしょう

歯磨き効果やストレス解消には骨がおすすめ!

骨(あばら骨げんこつ肩甲骨)はカルシウムを多く含むため、骨の強化や造血作用の役割だけでなく、歯磨き効果も期待ができます。硬い骨を噛むことで、歯や顎の筋肉が鍛える、歯の汚れを落とすといった作用が期待できるので、犬の口内環境を保ったり、ストレス解消におすすめです。

骨の次に硬い「天然鹿肉アキレス腱」も同様の作用が期待でき、とても長持ちするので最後まで食べてしまうこともできます。骨で誤飲しないか心配の飼い主様は、すべて食べても大丈夫な「背骨ジャーキー」なら安心です。

体力が落ちやすい時期に取り入れたい鹿肉フード

体力が落ちやすい夏場や産後やシニア犬の栄養補給には、鉄分の多い生肉レバー系のジャーキーをおやつにあげるといいでしょう。生肉を与える際には、はじめは茹でたり、焼いたりしたものを食べ慣れてもらい、少しづつ生の部分を増やしていくのがポイントです。

訓練をする犬には、骨粉(こっぷん)おせんべいが人気です。適度な硬さでありながら、人の手で簡単に割れやすく手に粉も付きにくいので、訓練途中にもさっとあげやすいおやつです。

お腹が弱い犬に優しい鹿肉おやつ

お腹が弱い子には、トライプといった栄養素が付着した胃袋ジャーキーがおすすめです。

トライプとは動物の胃と胃に入っている内容物のことを指しますが、お腹の調子を整える役割があるので、消化吸収にかかる胃腸の負担を軽減してくれます。

まとめ

食べ物が犬の身体を作るので、バランスの良い食事をすることは大切です。 鹿肉は栄養面が豊富なお肉ですが、犬の体質や好みが合わないといったことも考えられるので、鹿肉のデメリットや注意点を把握しておく必要があります。

愛犬の健康的な身体作りにも、まずは鹿肉を少量ずつ与えてみるといいでしょう。

今回の記事で紹介した愛犬にあう肉かどうか、どのように与えるといいのかといった点を踏まえて、鹿肉フード・おやつを生活に取り入れてみてくださいね!